The Night Monarch
くだくだと長い拙作にお付き合い下さり、ありがとうございました。
どなたかに読んで頂いているかと思うと、嬉しい気持ちでいっぱいになります。
「The Night Monarch」は、当サイトに掲載されている他のファンタジー小説、「Unnatural Worlds」や「Cool Fire」に比べて、科学的要素の少ないファンタジーです。
ですが、最も大きなテーマは、「科学技術」でした。
フヨウは、魔法に頼る人間や、魔法の進歩によって可能になった様々なことに対して、警告を発しています。
魔法を科学技術に置き換えれば、フヨウの主張は、近代の自然科学の捉え方に対する警告と同じことです。
フヨウは、必要最低限の魔法しか使わずにいることで、魔法に頼らない生活を実践した思想家です。
彼女が正しいか、正しくないか以前に、魔法が発展し続け、それを歓迎するような世界で、未来を見据えて行動を取った。そんな彼女を、しっかりと書きたかったのですが、実力が及ばず……
当サイトのファンタジー小説全体から見ると、フヨウは、歴史的動きのない時代、夜の時代に、ひっそりと活躍した人です。
クリス、ジェイク、マラボウストーク、トウキ、クロウ、アン。そして、後に生まれるフヨウの二人の子どもである、キナとライアル。
フヨウの名前は、歴史には残りませんが、彼女に出会った人々は、「Unnatural Worlds」で大きく動くことになります。
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